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ランドセルの種類を徹底解説|素材・形・錠前・デザインのそれぞれの違い

コラム

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ランドセルが店内にずらっと並んでいる

ランドセルは多くのメーカーから販売されており、種類も豊富です。選択肢が多い分、どのランドセルを選べばよいのか迷う方も多いかもしれません。

 

お子様の好みを反映するのも大切ですが、ランドセル選びで重要なのは見た目だけではありません。使い勝手や耐久性に関わる素材や形など、さまざまな要素をバランスよくチェックすることが大切です。

 

そこで今回は、ランドセルの種類を「素材」・「形」・「デザイン」の3つの項目に分けて、それぞれの特徴を紹介します。

 

この記事でわかること

  • ランドセルの種類
  • 種類ごとの特徴

 

ランドセルの種類一覧

ランドセルには下の表で紹介しているように様々な種類があります。

種類の項目 種類一覧
素材
  • 牛革
  • 人工皮革
  • コードバン
  • ナイロン
  • かぶせ(全かぶせ、半かぶせ)
  • ヘリ (ヘリがあるタイプ、ヘリがないタイプ)
  • 小マチ(折り畳みタイプ、箱型タイプ)
  • 前ポケットの深さ(深いタイプ、浅いタイプ)
デザイン
  • シンプルなデザイン
  • 装飾の多いデザイン

それぞれの違い・特徴について詳しく見ていきましょう。

 

素材

ランドセルの素材は、大きく分けて「牛革」「人工皮革」「コードバン」の3種類があります。それぞれ以下のような特徴があります。

素材 特徴
人工皮革
  • 本革に似せた人工素材
  • 軽い
  • 防水性に優れている
  • 強度は牛革に劣る
牛革
  • 引き裂きに強い
  • 体になじみやすい
  • 水に弱い
  • 人工皮革よりも重い

コードバン

(本革:馬のおしり部分)

  • 馬の腰あたりの革
  • 1頭から取れる量が少ない高級素材
  • 牛革よりもさらに重い
  • 厚みのある生地なら引き裂きに強い

※生地表面の強さは素材そのものではなく表面加工によって変わるため、「この素材だから強い」というものはありません

 

いずれも6年間使い続けるのに十分な性能を持っていますが、素材によって耐水性や耐久性、使い心地が異なるため、素材の特性を理解することが大切です。

 

なお池田屋のランドセルは、本体の素材に関わらず肩ベルトは牛革を採用しています。強度が高く、使うほどに柔らかくなる牛革は、負荷がかかりやすく体に直接触れる肩ベルトに最適です。

 

このように、池田屋ではパーツごとに最適な素材を使用していることから、モデルごとの性能の差が少なく、デザイン重視でランドセルをお選びいただけます。(一部軽量モデルを除く)

アフターサポート

 

ランドセルの形は、以下のようにパーツ単位で異なり、デザインや背負い心地、使い勝手が変わってきます。

 

  • かぶせの形状:全かぶせ、半かぶせ
  • ヘリの形状 :ヘリがあるタイプ、ヘリがないタイプ
  • 小マチの形状:折り畳みタイプ、箱型タイプ
  • 前ポケットの深さ:深いタイプ、浅いタイプ

どのような違いや特徴があるのか見ていきましょう。

 

かぶせの形状:「全かぶせ」と「半かぶせ」

「かぶせ」とは、いわゆるランドセルのフタ部分です。かぶせの長さによって「全かぶせ」「半かぶせ」に分けられます。

 

全かぶせ

ランドセルの全かぶせ

半かぶせ

ランドセルの半かぶせ

  • 最もポピュラーな形でデザインが豊富
  • クラシカルな印象で個性的
  • 全かぶせのタイプと比べて軽い

 

池田屋のランドセルでは全かぶせと半かぶせの2種類を用意しており、それぞれデザイン・軽さ・錠前の使い勝手が異なります。

 

・デザイン

全かぶせはポピュラー、半かぶせはクラシカルな印象を与えます。全かぶせのほうがデザインが充実しており選択肢も豊富です。

 

・軽さ

かぶせの面積が少ない分、半かぶせのほうが全かぶせよりも軽くなっています。軽さを重視するのであれば半かぶせがおすすめです。

 

・錠前

全かぶせはつまみを回してロックする一般的なタイプを採用しています。一方、半かぶせは本体の金具に差し込んでロックする仕組みです。

 

なお、かぶせの長さが変わっても、ランドセル自体の収納量に違いはありません。気に入ったデザインや使い心地で選びましょう

 

ヘリの形状:「ヘリがあるタイプ」と「ヘリがないタイプ(キューブタイプ)」

「ヘリ」とは、ランドセル本体と横マチの接合部の縁取りのことです。ランドセルにはヘリがあるタイプとないタイプの2種類があり、ヘリのないタイプは「キューブ型」とも呼ばれます。

 

ヘリのありなし

ヘリがあるタイプは耐久性の高さがメリットです。例えば、放課後に運動場で遊んでいたり自転車のカゴに入れたりすると、ランドセルの横が擦れてしまうケースもあるでしょう。その際にヘリが車のバンパーのような役割を果たし、ランドセル本体を守ってくれます。

 

一方ヘリのないタイプは、ヘリがない分コンパクトな点がメリットです。

 

池田屋のランドセルは、全モデルでヘリのあるタイプを採用しています。

 

 

小マチの形状:「折り畳みタイプ」と「箱型タイプ」

「小マチ」とは本体の手前にある収納ポケットのことで、ランドセルの収納力を決めるポイントの一つです。小マチは大きく分けて折り畳みタイプと箱型タイプの2種類があります。

 

小マチの形状

それぞれの特徴を簡単にまとめると、以下のようになります。

 

  • 折り畳みタイプ:マチ幅を調整できるタイプで、荷物の量に合わせて収納力を変えられます。
  • 箱型タイプ:荷物の量に関係なく収納力が変わらないタイプです。マチ幅が固定されているため、マチ幅の調整ができません。

 

池田屋のランドセルは、小マチを使わないときにホックで畳めるようになっています。普段はコンパクトに、使うときだけ広げられる使い勝手の良さが特徴です。

 

ホックを外した際の小マチの大きさは4.5㎝となっており、上履きをすっぽり入れることもできます。

 サブバッグいらずの大容量。

サブバッグいらずの大容量。

 

前ポケットの深さ

前ポケットとは、かぶせを開けた際に1番上に見えるポケットのことで、深いタイプと浅いタイプがあります。 

 

 

前ポケットの深さ

池田屋では、小マチと同じ長さの深めの前ポケットを採用しているため、集金の封筒なども折れずに入れることができます。

 

さらに、前ポケットの厚みを減らして1番使う本体の容量を増やしたことで、機能性と実用性も両立しています。

 

錠前

錠前とは、ランドセルをロックする金具のことです。手動ロック式と自動ロック式の2種類があり、どちらもかぶせ側にある2つの穴が開いた金具を本体のつまみに入れるところまでは同じです。違いはロックの方法で、手動ロック式は手でつまみをひねって固定し、自動ロック式は差し込んだ金具を押し込むとつまみが自動で回転して固定されます。

 

No6_ランドセル-種類④

 

自動ロック式は、締め忘れ防止になるほか、最新機能を気に入るお子様もいるようです。ただし、荷物の量が多いと本体の跳ね返りによって確実に閉められないケースがあります。

 

また、つまみが片方にしか回らないため、左手だと使いにくく感じるかもしれません。このような理由により、池田屋では確実にロックでき、どのお子様も使いやすい手動式を採用しています。

 

デザイン

ランドセルのデザインは、シンプルなものと装飾の多いものの2つに大きく分けられます。。

デザイン(シンプル・装飾の多い)

基本的にはお子様の好みで選ぶことが一番ですが、6年間飽きずに使用できるかどうかも考えてみましょう

 

池田屋のランドセルは、シンプルで飽きのこないデザインを採用しています。

 

そのままの状態で使うこともできますが、刺繍シールを使って自分好みのランドセルにアレンジする楽しさも体験できます。刺繍はシールタイプなので、飽きたらキレイにはがせることもメリットです。

 

アレンジしたランドセル

高学年になっても飽きないシンプルなデザイン。

 

まとめ

ランドセルの種類は、素材や形、錠前、デザインといった要素で決まります。いずれも見た目や使い勝手、耐久性に影響するため、お子様の意見を尊重しながら、親御さんも一緒に選びましょう。

 

ランドセルの選び方については下記の記事でも紹介しているため、こちらも参考にしてみてください。

 

失敗しないランドセルの選び方|チェックするポイントと選定の流れ

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