ランドセルの重さは、ランドセルを選ぶときの重要なチェックポイントの一つです。ただ、お子様に合ったランドセルを選ぶには、重さだけではなく、素材やサイズ、性能など、そのほかのポイントも確認することが大切です。
今回は、素材ごとのランドセルの重さの目安と、重さ以外のポイントも確認したほうが良い理由を詳しくお話します。
この記事でわかること
- ランドセルの素材ごとの平均的な重量
- ランドセルの重さ以外に注目したいポイント
ランドセルの平均的な重量
ランドセルの重さは、素材によって差があります。ここでは、コードバン・牛革・人工皮革に分けて、重さの目安と素材の特徴をご説明します。
コードバンのランドセル
一般的なランドセルの重さ:1,400~1,800g
池田屋ランドセルの重さ :1,400g前後
コードバンとは、馬のお尻の部分から採れる希少で高級な天然皮革です。繊維がきめ細かく、高級感のある光沢が特徴です。牛革とは繊維の走り方が違い、密度が高いので他の素材よりも重くなります。
そのため、コードバン(馬革)のランドセルは牛革や人工皮革のランドセルと比べて重くなりやすいことが特徴です。
ちなみに、採れる素材の面積が小さいことと流通量が少ないこともあって、コードバンランドセルの多くは、牛革や人工皮革などのほかの素材と組み合わせてつくられています。
■池田屋のラインナップ
コードバンを使用したランドセル
<重さ>
1,400g前後
<特徴>
カブセ(フタ部分)にコードバンを使用したランドセルで、ツヤ消し加工で素材の美しさを引き立てる仕上がりに。
本体と肩ベルトには、防水コーティングを施した牛革プレミアムを採用し、肩ベルト裏側やカブセの裏面、背あてには、汗や摩擦に強く軽さが特徴の人工皮革を使用しています。
牛革のランドセル
一般的なランドセルの重さ:1,250~1,550g
池田屋ランドセルの重さ :1,250g前後~1,300g前後
牛革のランドセルの重さは、コードバンと人工皮革の中間くらいです。牛革は、引き裂きへの耐久性を示す「引き裂き強度」に優れています。丈夫な素材でありながら、使い込むごとに柔らかくなって身体に馴染んでいくという特徴があります。 特に肩ベルトが牛革でつくられているので、お子様の成長に合わせて自然に馴染んでいき、6年間快適に使いやすいことがメリットです。
■池田屋のラインナップ
牛革を使用したランドセル
<重さ>
1,250g前後
<特徴>
半カブセモデルは通常のモデルと比べるとカブセが短い分軽量になります。レトロな雰囲気と、本革ならではの高級感が個性を引き立たせます。
コードバンのランドセルと同様に、部分的に人工皮革を使用し素材ごとの良さを組み合わせたつくりになっています。
人工皮革のランドセル
一般的なランドセルの重さ:1,100~1,300g
池田屋ランドセルの重さ :1,070g前後~1,100g前後
人工皮革とは、見た目や手触りを天然の革に似せた人工素材です。コードバンや牛革と比べると、軽くて耐水性が高いことが特徴です。一方、これらの素材と比べると、引き裂き強度はそれほど高くありません。
池田屋のランドセルでは、防水性・強さ・美しさ・質感を備えた「防水クラリーノ」と「防水ベルバイオ」を使用しています。防水クラリーノはツヤを抑えた落ち着いた雰囲気を持ち、防水ベルバイオは牛革のような質感が特徴です。
池田屋ランドセルは本体が人工皮革でも、例えば強度が必要となる肩ベルト・下ベルトには牛革を使用しているなど、適材適所で素材を使い分けたハイブリッド構造のランドセルのため、全モデル、機能や性能に違いはありません。
もちろん、「防水クラリーノ」「防水ベルバイオ」でも違いは無いため、お子様の好みに合わせたカラーやデザインでお選びいただけます。
■池田屋のラインナップ
防水クラリーノを使用したランドセル
<重さ>
1,100g前後
<特徴>
ツヤを抑えた加工が落ち着いた印象を与えます。 本体は人工皮革ですが、強度とフィット感が必要な肩ベルトには牛革を使用しています。
デザインでは、本体と「ステッチ・前ポケットの外ライン・時間割の窓枠」のコンビカラーがポイントです。
(カラーバリエーション例:本体はクロ、ステッチ・前ポケットの外ライン・時間割の窓枠はブルー)
防水ベルバイオを使用したランドセル
<重さ>
1,100g前後
<特徴>
牛革のようなツヤ感と発色にこだわり、高級感のある仕上がりを実現しました。
クラリーノ製のランドセルと同様に、肩ベルトには牛革を使用しています。 本体とステッチのコンビカラーがポイントです。
(カラーバリエーション例:本体はクロ、ステッチはブルー)
ランドセルの重さ(数値)だけに注目しないことが大切
ランドセルはもちろん軽いほうがお子様への負担は少なくなるのですが、体への負担や使いやすさ、強度などを考えると、重さ以外のポイントも確認することが大切です。
【ランドセルの重さ(数値)だけに注目しないほうが良い理由】
- 軽くても体に合わないものでは、かえって体に負担がかかることがある
- 軽量なランドセルは強度や収納力が不十分だったりする場合がある
- ランドセルは教科書・ノート・文房具・水筒・体操服などの荷物をいれると4kgほどになるので、ランドセル自体の軽さを数百グラム単位でこだわっても、実際の重さの違いはそれほど大きくない
重さとあわせて「フィット感」や「丈夫さ」「サイズ感」などもチェックすると、お子様にピッタリの使いやすいランドセルを見つけられます。
背負い心地が良ければ軽く感じる
体にフィットしたランドセルは、重さが適度に分散されるので、実際の重量よりも軽く感じます。
逆に、軽くても体に合わないランドセルは、重く感じるだけでなく、重さが特定の部分に集中しやすいので体に負担がかかる可能性があります。
実際にお子様が背負ってみて、体にフィットしているかを確認しましょう。背負いやすいランドセルの選び方は、下記のコラムで詳しくご説明しています。
ランドセルの背負いやすさは何で決まる?背負いやすさを決める6つのポイント
軽さと強度のバランスが大切
軽くても強度の高いランドセルももちろん多くあるのですが、強度と引き換えに軽くしているランドセルも少なからずあります。強度が低い素材を使ったり、ランドセルの構造を簡略化したりしているようなものです。
ランドセルは、ぶつけたり擦ったりしても大丈夫なように十分な強度が必要です。そのため、軽さと強度のバランスもチェックしましょう。
池田屋ランドセルは、軽さに優れた人工皮革と、耐久性に優れた牛革を組み合わせて作っています。それぞれの素材の特長を活かした、軽くて強いランドセルです。
軽いランドセルはサイズが小さいケースがある
ランドセルの軽さだけに注目すると、サイズが小さく収納力が十分でない場合があります。単純にランドセルのサイズが小さければ、使用する素材が減って軽くなるためです。
小さなランドセルは一見取り回しが良いように思われますが、入りきらなかった荷物は手荷物になるので、逆にお子様の負担になることもあります。
例えば雨の日に傘をさしながら手荷物を持つのは不便ですし、万が一転んだときは受け身を取りにくく怪我もしやすくなります。 重さとあわせて荷物をしっかりと収納できるサイズなのかも確認しましょう。
軽さ以外にも確認すべきポイントが数多くある
ランドセルを選ぶときは、これまでご紹介した「サイズ」「収納力」や「フィット感」「体感重量」だけでなく、以下のポイントも意識してみてください。
- 価格
- 購入先
- カラー・デザイン
- 形
- 保証
- 素材
- 安全性
例えば、「保証」は販売店によって、有料・無料といった内容に差があります。また、「カラー・デザイン」は、お子様の個性や好みも踏まえて選ぶことが大切です。お気に入りのランドセルが見つかれば、学校生活の楽しみにもつながります。
ランドセルの選び方については、以下のコラムでも詳しくご説明しているのでぜひ読んでみてください。
失敗しないランドセルの選び方|チェックするポイントと選定の流れ
まとめ
ランドセルを選ぶときは、重さだけでなくさまざまなポイントをチェックすることが大切です。体にフィットするランドセルは実際の重量よりも軽く感じるので、実際に背負ってみてフィット感を確かめるのがおすすめです。また、十分な強度や収納力があるかも確認しましょう。
池田屋ランドセルは、軽さと強度のバランスに優れたランドセルです。お子様と相談しながら、ぴったりのランドセルを探してみてくださいね。