お子様に鍵を持たせる方法としてキーケースは便利なアイテムですが、ランドセルへの取り付け方によっては防犯・安全性の面で注意が必要です。
また鍵を持たせるときは、鍵の取り付け方を工夫するだけでなく、お子様に鍵の大切さも理解してもらいましょう。今回は、安心してお子様に鍵を持たせるための方法について詳しくご紹介します。
ランドセルにキーケースや鍵を付けるのは危ない?
ランドセルにキーケースや鍵を付けると便利に思えるかもしれませんが、実は注意したいこともあります。ここでは、どんな鍵の付け方が危険なのかと、解決方法を具体的にご説明します。
危ない付け方①ランドセルの外側に付ける・首にかける
お子様に鍵を持たせる方法として、よく見かけるのが次の3つの方法です。
- ランドセル側面の金具(フックやDカン鍵をキーホルダーやキーケースなどに付けて、)に引っかける
- 鍵をキーケースなどに入れて、肩ベルトに取り付ける
- ストラップに鍵を取り付けて首からさげる
ランドセルの外側に鍵を付けると、お子様が日ごろ留守番していることが周りに知られてしまうかもしれません。それだと、防犯面で少し心配ですよね。ランドセルの中にしまうときより、鍵を落としやすくなるというデメリットもあります。
ほかにも、ストラップに鍵を取り付けて首からさげると、お子様が転んだり遊具で遊んだりした際に何かに引っかかるなど、思わぬケガの原因になります。
なるべく鍵はランドセルの内側にしまいましょう。防犯面で安全性が高まりますし、落としてしまう可能性も、ケガにつながるリスクも減らすことができます。
危ない付け方②住所が分かるものと一緒にしまう
鍵を落としたときのことを考えて、ご自宅の住所を書いた紙をキーケースに入れることもあるかもしれません。しかし、「もし悪意のある人に拾われてしまったら」と考えると少し心配ですよね。
ランドセルの種類によっては、お子様の名前や住所が書けるカードが付いていますが、同じように防犯上の理由で、住所を書くことはおすすめできません。
カードが付いていても住所を書くことは避けて、代わりに親御さんや学校の電話番号を記入しましょう。これなら、もしものときに連絡を取れますし、大切なプライバシーも守れます。
危ない付け方③キーホルダーなどを付けずにそのまましまう
鍵をそのままランドセルのポケットなどに入れる方法は失くしやすくなってしまうため、おすすめできません。
例えば、物を出し入れするときやランドセルを置いたときに、いつの間にか鍵がすり抜けて落ちてしまうかもしれません。特に、小さな鍵はポケットの隙間からもスルッと抜け落ちてしまうので、気づいたときには「鍵が見当たらない」といったことも考えられます。
キーホルダーを付けたり、キーケースに入れましょう。
ランドセルへの安全な鍵の付け方とは?
安全面と防犯面の両方を考えると、キーチェーンなどを鍵に取り付けてランドセルの中(前ポケットなど)にしまう方法がおすすめです。この方法には、いくつかのメリットがあります。
- 首やフックにかけたときと比べてケガにつながりにくい
- 鍵を持っていることを周りに悟られないので防犯面でも安心
- ランドセルの中に入れたり、キーチェーンやキーリールでつないだりすることで、鍵を落とす心配がなくなる
ちなみに池田屋のランドセルは、前ポケットの内側に「キーループ」が付いていて、キーチェーンを簡単に取り付けられるようになっています。
お子様に鍵の重要性を理解してもらうことも大切
防犯の面でのリスクをできるだけ抑えるためには、鍵の重要さをお子様に理解してもらうことが大切です。
お子様に鍵の大切さをしっかりと理解してもらうためには、なぜ鍵の管理が必要なのかを説明してあげましょう。
- 家に誰もいないことが分かると、知らない人が付いてきてしまうかもしれない
- 家に知らない人が勝手に入ってきてしまうかもしれない
- 家の中にある物やお金が盗まれてしまうかもしれない
ほかにも、鍵を使うときのポイントも教えてあげると安心です。まず、周りに誰もいないか確認してから鍵を開けること、家に誰もいなくても「ただいま」と声を出すことを教えましょう。
お子様はもちろん家族全員の安全を守るためにも、鍵の大切さはきちんと教えてあげてくださいね。
鍵を持たせないのも一つの方法
どんなに対策をしても、お子様に鍵を持たせることに不安を感じる方もいるかもしれません。そんなときは、鍵を持たせないという方法もあります。例えば、玄関にスマートキーを取り付ければ、お子様が鍵を持たずに済みます。
スマートキーとは、鍵を使わずにドアを開けるシステムです。指紋認証のように鍵自体を必要としない方法で開けられるスマートキーであれば、落としたりする心配もありません。
ただし、スマートキーは電子機器なので、故障や電池切れといった思いがけないトラブルで、ドアが開けられなくなる状況も考えられます。もしものときに備えて、次のような対策をしておきましょう。
- 緊急用の鍵をランドセルの中にしまっておく
- 近所の信頼できる方に、何かあった場合の対応をお願いしておく
- トラブルが起きたときの対処方法をあらかじめ決めておく
まとめ
防犯面や安全面を考えると、お子様に鍵を持たせる最も安全な方法は、ランドセルの内側にしまっておくことです。
また、お子様に鍵の重要性を理解してもらうことも大切です。それでも不安であれば、家の鍵をスマートキーに変える方法もあります。その場合は、トラブルが起きたときのことを見越して、具体的な対策まで考えておきましょう。
お子様の成長や生活環境に合わせた鍵の保管方法を選んであげることが大切です。安心して過ごせるよう、ぜひご家族で鍵の取り扱いについて話し合ってみてくださいね。