半かぶせは、ランドセルのフタにあたる「かぶせ」の部分が短いタイプのランドセルです。お子様から「半かぶせのランドセルがいい」と言われてお悩みの方も多いのではないでしょうか?
ランドセルは全かぶせが主流なので、「まわりから浮いてしまわないか」「使い勝手が悪いんじゃないか」と心配されるかもしれません。
今回は半かぶせのランドセルに関するよくある不安について、実際に購入された方の声も交えてお答えしていきます。
半かぶせのランドセルは後悔する?
半かぶせのランドセルをご検討中の方からは、以下のような不安の声をいただくことがあります。
- 周囲から浮いてしまうのではないか
- 収納力がないのではないか
- 意図せずロックが開いてしまうのではないか
結論から言えば、これらのご心配は実際には問題がないことが多いです。これら不安の声に対して、ひとつずつお答えしていきます。
不安①周囲から浮いてしまうのではないか
半かぶせタイプのランドセルは少数派なこともあり、「周りから浮いてしまうのではないか?」といった不安の声をよくいただきます。実際に半かぶせのランドセルは全体の3.5%と、比率としてはかなり低めなので特に気になる部分なのではないかと思います。
※参考:ランドセル購入に関する調査 2024年|ランドセル工業会
ただ、最近はランドセルのデザインや色、形のバリエーションがとても豊富です。そのうえで、お子様が自分の好きなランドセルを選ぶことも一般的になりました。上のアンケートでは、ランドセルの決定者の81.1%が「本人」(子ども)という結果です。
子どもたちにとって、それぞれが自分の好きなデザインのランドセルを選ぶことは普通で、「周りと違う」ことをあまり気にしなくなっています。こういった背景もあって、半かぶせのランドセルでも周囲から浮いてしまうことは少ないでしょう。
むしろ、個性的なデザインや形を、まわりは「かっこいい!」「かわいい!」とポジティブにとらえるかもしれません。
不安②収納力がないのではないか
収納力については、メーカーやモデルによって多少の違いがあるので、気になるメーカーやモデルの「半かぶせタイプ」と「全かぶせタイプ」を見比べてみましょう。池田屋では、半かぶせと全かぶせの収納力は同じです(超軽量モデルを除きます)。
実際に、池田屋の半かぶせモデル「No.62 防水クラリーノ ルーチェ」と、全かぶせモデル「No.51 防水クラリーノ シンプルステッチ」を比べてみましょう。どちらも同じサイズとなっていて、前ポケットの位置や大きさも変わりません。
半かぶせ | 全かぶせ |
[大マチ内寸] 高さ31.2 × 横幅23.3 × マチ幅12.2cm [外寸] 高さ34.5 × 横幅26.0 × 厚さ20.0cm |
[大マチ内寸] 高さ31.2 × 横幅23.3 × マチ幅12.2cm [外寸] 高さ34.5 × 横幅26.0 × 厚さ20.0cm |
不安③意図せずロックが開いてしまうのではないか
半かぶせランドセルは、かぶせをロックする金具(錠前)が背面にあるので、「意図せずロックが外れてしまうのでは」と心配される声もあります。
たとえば次のようなケースです。
- 友達とふざけ合っているとき
- 壁にもたれたとき
- 何かにぶつかったとき
しかし、こういったケースはボタンタイプの金具でしか起こりません。ボタンタイプは表面のボタンを押すとロックが開く仕組みになっているため、意図せず開きやすくなっています。一方で、池田屋の半かぶせランドセルは、左右のつまみを押しながら上に持ち上げるタイプの錠前を採用しているので、意図せずロックが開いてしまうことはありません。
半かぶせのランドセルにはこんな注意点も
なかには交通安全用カバーが配布される自治体や学校がありますが、配られる交通安全用カバーは基本的に全かぶせ用となっていて、ほとんどの半かぶせランドセルにはそのままの状態で付けることができません。
そのため、交通用安全カバーを取り付ける場合は工夫して取り付ける必要があります。
※交通安全用カバーが配布されるかどうかは、各自治体や学校によります。また、全国で統一された規格(形)がないので、仕様にも差があります。
半かぶせのランドセルの魅力とは?
半かぶせのランドセルには、全かぶせモデルにはない魅力があります。半かぶせランドセルの魅力について、実際に購入された方の声も交えながら詳しくご紹介します。
全かぶせモデルと比べて軽い(池田屋の場合)
半かぶせランドセルは、かぶせが短い分、全かぶせモデルと比べて軽いことが特徴です。実際に、池田屋ランドセルのなかで最も軽い製品は半かぶせモデルとなっています。
■軽さについて、お客様よりいただいた声
毎週月曜日は教科書の他に体操服やシューズなどをいれていきますがランドセルが軽いので元気に登校しています。(一部抜粋) |
実際新学期が始まると荷物の多さ、重さにびっくり!軽くて素敵なデザインのこのランドセルに決めてよかったな!と実感しています。(一部抜粋) |
開け閉めがしやすい
半かぶせランドセルは、立てていても寝かせていても簡単に開け閉めができます。お子様が自分でランドセルを使うときはもちろんのこと、親御さんが開け閉めをするときにも便利です。
■開け閉めについて、お客様よりいただいた声
6年生のお兄ちゃんは別のメーカーのランドセルですが、フックが壊れたり、ステッチがほどけたり…全かぶせのロックすら閉めるのをめんどくさがるので、妹にはぜひ丈夫で、しかも閉めやすい半かぶせをと思っていました。(一部抜粋) |
壁掛けのフックやデスクのフックにかけた状態でも開閉しやすく、なによりデザインがとても気に入っています。(一部抜粋) |
おしゃれで個性的
半かぶせのデザインはおしゃれな雰囲気が特徴的です。また「他の子と違うものがいい」と思うお子様にとっては、周りのお友達とかぶりにくい点は魅力の一つです。
■見た目について、お客様よりいただいた声
色、形共に親子共々一目惚れしました^_^ |
形、色、収納力、背負ってみて、とても満足しています。
「かっこいいね!これ、本当に僕の?」と、学校が始まる前から毎日背負っていました。(一部抜粋) |
半かぶせのランドセルで後悔しないために
半かぶせランドセルの魅力とよくある不安について詳しく見てきましたが、最終的にはお子様の意見を尊重しながら判断してあげることが大切です。
お子様自身が気に入って選んだランドセルであれば、ランドセルへの愛着も生まれ、きっと6年間大切に使ってくれるはずです。
また、半かぶせのランドセルを選ぶなら、ぜひ実物を試着してみてください。写真や説明文だけでは分からない実際の使用感を確認することで、よりお子様に合ったランドセルが見つかりやすくなります。
池田屋の半かぶせのランドセルをご紹介
かぶせと錠前の形状以外は、全かぶせモデルと同じ性能を備えていて、お好きなデザインをお選びいただけます。
本体には、池田屋オリジナルのクラリーノを使用しています。落ち着いたカラーリングが特徴で、上品な仕上がりです。
牛革製の肩ベルトなので、荷物を入れて重くなったランドセルもしっかり支えられます。 |
本体と肩ベルトの両方に牛革を使用したモデルです。
クラシカルな半かぶせの形状と、牛革の持つ高級感が組み合わさることで、より洗練された印象を与えます。
もちろん、こちらのモデルもかぶせと錠前の形状以外は、全かぶせモデルと同じ性能を備えています。 |
絵本ナビ 子育てベストアイテム大賞2024で大賞を受賞したモデルです。
「荷物が多い子どもたちの負担を少しでも軽減したい」という思いから誕生したこともあり、810g前後の超軽量モデルとなっています。 構造や素材、デザインを見直すことで軽量化を実現しながらも、池田屋基準の耐久性と強度はしっかりキープ。通常の半かぶせモデルよりもかぶせが短く、軽やかな印象です。
※軽量化のため、小マチを外し、前ポケットの位置を低くするなどの工夫を施しています。他のモデルとは容量などの仕様が異なるので、ご注意ください。 |
まとめ
半かぶせは、軽さや使いやすさ、個性的なデザインなどが魅力のランドセルです。全かぶせに比べて珍しいタイプなので、さまざまなご不安の声をいただきますが、実際には問題ないことが多いです。
ただ、交通安全用カバーについてだけは全かぶせに比べて装着しにくいのでご注意ください。
半かぶせランドセルをお選びいただく際は、ぜひ実物を見て触ってみてください。池田屋では、店舗や展示会、レンタル試着サービスで実際にランドセルをご試着いただけます。ぜひお子様にぴったりのランドセルを見つけてくださいね。