2024年のランドセルの平均購入価格は、約59,000円※と決して安いものではありません。「どうしてランドセルってこんなに高いの?」と感じる方もいるでしょう。
ランドセルが高価なのには、ちゃんと理由があります。それは子どもたちが6年間安心して使えるように、たくさんの工夫が詰まっているからなんです。たとえば機能性が充実していることや豊富なデザイン・色から選べることなど、どれも大切なポイントです。
この記事では池田屋のランドセルを例に、ランドセルが現在の価格になっている理由やどんな工夫が施されているのかをご紹介します。
>>ランドセルの値段の相場はいくら?価格帯ごとの特徴・選定ポイントを解説
※出典元:ランドセル購入に関する調査 2024年
【この記事で分かること】
・ランドセルが高い理由
・ランドセルに施されている工夫
・ランドセルを購入する際の注意点
ランドセルはなぜ高い?その理由とは
ランドセルが一般的なカバンと比べて高いのは、子どもが6年間ほぼ毎日安心して使えるように、たくさんの工夫が施されているからなんです。
ランドセルのように長期間使い続けることを想定して作られた子ども専用のカバンって、なかなかありませんよね。ランドセルはとても丈夫で使いやすく、背負ったときの快適さまでしっかり考えられています。たくさんの技術がぎゅっと詰まった特別なカバンなんです。
ここでは、ランドセルの価格が高い理由とこれらの工夫についてお話しします。
理由①高品質な素材
ランドセルの素材は、価格に大きく影響する理由の一つです。ランドセルは入学から6年間使うことを考えて、高品質で機能的な素材が選ばれています。
主に使われる素材は、天然皮革(牛革やコードバン)と人工皮革(クラリーノなど)の2種類です。天然皮革は高級感があって丈夫で、肩ベルトに使うと体にフィットしやすいのが特徴です。
一方の人工皮革はとても軽くて水にも強く、雨の日も安心して使える素材となっています。どちらも、水に強くてキズがつきにくいようにコーティングが施されています。
天然皮革は自然の素材なので、手に入る量が限られていて価格も高めです。人工皮革は軽さや丈夫さを実現するのに高機能な加工や技術が用いられていることから、その分のコストがランドセルの価格に反映されています。
理由➁高い耐久性
ランドセルは、お子様が6年間ほぼ毎日使うことを考えて特別な工夫がなされています。具体的には、一般的なカバンと違ってランドセルには強度を高める特殊な構造や補強が取り入れられているんです。
たとえば、池田屋では大マチ(ランドセルの側面)が型崩れしないように、自社で開発した「変形防止板」を使っています。このパーツは、約80kgの重さに耐えるテストにも合格しているほどの強さが特徴です。
さらに水に強い素材や加工が施されているので、雨の日でも安心して使えます。丈夫で長持ちするつくりのおかげで、子どもたちは卒業するまで快適にランドセルを使い続けられるんです。
こうした工夫の結果、ランドセルは一般的なカバンよりも高価格になっています。
理由③子どもに優しい設計
ランドセルは、子どもが使うために作られた特別なカバンです。なので、無理なく安心して使えるように、細かいところまで工夫して設計されています。
背負いやすさ
ランドセルは子どもが無理なく背負えるように、背カンや肩ベルト、背当てなどに細かな工夫が施されています。子どもの身長は、6年間で平均約30cm伸びるといわれていますが、これだけ大きく体型が変わるのに対応できるカバンは、ランドセルだけなんです。
池田屋のランドセルでは、上下左右に動く特別な背カンを使っています。この背カンのおかげで、成長に合わせて体型や肩幅にぴったりフィットするようになっています。
軽さ
ランドセルは、お子様の身体への負担を減らすために、軽量化への工夫がたくさん詰まっています。
例えば、池田屋ランドセルは軽さと機能性を追求したオリジナル素材を使用しています。また、オリジナルの樹脂製パーツを取り入れることで、従来の金属製パーツよりも軽く、さらに割れやすいというトラブルも減りました。
このように、6年間という長期間わたって使うことを考えた耐久性と、軽さを両立するための工夫がされたカバンはほかにありません。だからこそ、一般的なカバンよりも価格が高くなっています。
使い勝手
ランドセルは、子どもたちが毎日安心して使えるように、使いやすさも考えられています。たとえば収納面では、小マチを広げられることで、サイズを抑えながらもしっかり荷物が入る工夫を施しているんです(池田屋のランドセル)。
また、ランドセルのフタを閉じる錠前にもこだわりがあります。池田屋のランドセルでは、自社開発の「スライド式ロック」を採用しています。この錠前には3つのミゾがあり、荷物の量に合わせて自動的にロックの位置を調整してくれる仕組みです。
この機能のおかげで、荷物の量を気にせず簡単にランドセルを閉められます。さらに、タテ穴を1つだけにすることで、ロックの手間を減らして使いやすさをぐっと高めました。
池田屋だけでなく、どのメーカーも子どもたちにとって使いやすいランドセルを目指して、さまざまな工夫を行っています。新しいパーツを開発して、時間をかけて丁寧に作り上げているものもあります。
このように、子どもたちが毎日快適に使えるランドセルを作るのに、たくさんの時間や技術、コストがかけられているんです。
理由④製造工程が多く作るのに手間がかかる
ランドセルの製造には、たくさんの部品を組み合わせる必要があり、工程数も多いため手間がかかります。例えば、池田屋ランドセルの場合は、約200のパーツを使用し、約300~350もの工程を経て1つのランドセルが完成します。
このように、細かな工程を積み重ねて丁寧に作られることで、ランドセルの高品質が保たれていますが、その分コストも高くなるのです。
ランドセルは安くないからこそ購入前に知っておきたい3つのこと
ランドセルは一般的なカバンより高めだからこそ、購入する前にしっかり特徴を知っておくことが大切です。ここでは、ランドセルを選ぶときにチェックしておきたい3つのポイントをご紹介します。
ランドセルのなかでも高いものと安いものでは何が違う?
ランドセルには、比較的手ごろなものから高価なものまで、さまざまな価格帯があります。たとえば、10万円から20万円ほどのランドセルは、ブランドコラボ品や限定品、希少な素材を使ったものが多いです。
ただし、性能的には平均的な価格帯のランドセルと大きな違いがない場合がほとんどです。
一方、平均よりも大幅に安いランドセルのなかには、海外製品や型落ち品なども含まれています。このようなランドセルは、品質や機能、保証の面で十分ではない可能性もあります。特に保証が不十分だと、壊れたときに修理費が高くなるケースもあるでしょう。
ランドセルを選ぶ際は、保証内容がしっかりしているかどうかも確認しておくと安心です。
>>ランドセルは安いのでいい?安くても良いランドセルを選ぶコツ
ランドセルをお得に買える購入時期はある?
ランドセルを販売するお店はいろいろありますが、量販店では「早期割引セール」などを行っていることがあります。セールの時期を狙えば、少しお得に購入できるかもしれません。
ただ、どこで買う場合でも、人気モデルのランドセルは早めに売り切れてしまうことがあります。「人気モデルを確実に手に入れたい」「少しでも価格を抑えたい」なら、ランドセルの販売スケジュールを事前に確認しておきましょう。
>>ランドセルはいつ買うのがいい?希望別の購入時期と販売スケジュールを解説
ランドセルを長持ちさせるポイントは?
ランドセルは決して安い買い物ではありません。だからこそ、きれいな状態で長く使えるように、大切に扱いたいものですよね。
そんなときはランドセルカバーを使えば、かぶせ部分(ランドセルのフタ)に傷がつきにくくなります。また、雨で濡れてしまった場合は、そのままにせず、すぐに拭いてしっかり乾かすことも大切です。
ランドセルを長持ちさせたいのなら、ランドセル選びも重要です。傷がつきにくく型崩れしにくいヘリのあるタイプや、肩ベルトが丈夫なものを選ぶと安心ですよ。さらに防水性の高いタイプを選べば、雨の日も安心して使えます。
まとめ
ランドセルは一見高価な買い物に思えるかもしれません。ただ、ランドセルは6年間毎日使うことを考えて作られているので、ほかのバッグにはない工夫がたくさん詰まっています。
例えば池田屋のランドセルには、お子様の身体への負担を考えた肩ベルトや、1年生からの使いやすさを考えた錠前など、試行錯誤を重ねたさまざまなこだわりを取り入れています。
ランドセルを選ぶときは、価格だけでなく、そうした機能面もチェックしてみてください。安さだけでお子様に合わないランドセルを選んでしまうと、せっかくの買い物がもったいないですよね。
ランドセルの良さや工夫は、実際に手に取るとわかりやすいです。池田屋では店舗や展示会で実物を見て試せます。気になる方はぜひ足を運んでみて、快適に使えるランドセルを一緒に見つけてあげてください。
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