夏休み初日、利き手の薬指の骨折が判明し、全治4週間と診断されたむすこ。
妻から連絡を受け、心配になり病院に行ってみると…
本人は至って普通。
凹んでいるだろうから励ましてやろうと思ったら、処置をしてくださった看護婦さんに「オレ、包帯に憧れてたんだよね~」と、生意気なことを言っていました。
まぁ、これだけ口も達者なら大丈夫だろう。
しかし、骨折経験のある私は、知っていました。
本当に辛いのは、“これから”であることを。
案の定、家に帰ると…
利き手じゃないのでご飯をうまく食べられません。
お風呂に入るのにも手をビニールでぐるぐる巻きにしなくてはなりません。
寝る前に歯を磨くのも利き手じゃないとひと苦労。
指や腕を固定されてしまうと、いつも普通にやっていることができなくなるんです。
でも、大好きなゲームだけは、指一本で一生懸命やっていました…執念ですねw
先日、合気道を教えている友人が道場のブログで、“「あたりまえ」なものほど、本当は「ありがたい」もの”と書いていました。
ちなみに「あたりまえ」の対義語になるのが、「ありがたい」なんだそうです。
あたりまえは、ありがたい。
普段ほとんど意識しないことですが、むすこの背中を見て、なるほどなぁと思いました。
今年の夏休みはスタートから残念なことになってしまいましたが、この痛い経験を通じて、いつも通りであれることが「ありがたい」と感じてくれたらいいなと。
骨折判明から今日でちょうど一週間。
指の具合と人生初のギブス生活について聞いてみると、「ゲームで連打できないのが辛い…」と深刻な顔で言っていました。
彼が「ありがたい」に気付くのは、まだまだ先のことになりそうです…