池田屋清水店店長の池田です。
前回は、お子さまがランドセルを6年間使い続けてくれるのかどうかというテーマでまとめました。
今回は、ランドセルは本当に6年間の使用に耐えられるのか、品質・丈夫さについてのご説明をします。
まずはこちらの写真をご覧ください。
ハードに6年間使い続けられた池田屋ランドセル。
池田屋社員の子どもが6年間使ったランドセルです。
保護者である社員曰く、かなり活発な男の子だったそうで、あちこち傷だらけにはなっていますね。
体も大きく成長したそうです。
1年生の時の身長120㎝→6年生の時の身長165㎝
体重も20㎏以上増え、6年間で体格もかなりしっかりしました。
しかしランドセルは、使用感こそ出ているものの使えなくなるような損傷はなく無事6年間の役目を終えることができました。 かなりハードに使われたことがわかるランドセルでも、しっかりした状態で残っていますね。
なぜここまでの耐久性があるのか。
体の成長が著しい時期になぜ同じ鞄を背負い続けることができるのか。
今まで多くのお子さまにご愛用いただけた理由を、機能と性能の面からご説明します。
耐久性に優れた牛革と水に強い人工皮革を組み合わせたハイブリッド構造
池田屋ランドセルは防水牛革製であっても人工皮革製であっても、背負い心地や耐久性に大きく影響を及ぼす部分は、素材の特性を生かして両方の素材をミックスして作られています。 しかも、どのモデルを選んでも機能・性能に差がでないよう全モデル共通の仕様になっているのです。
たとえば、一番負荷がかかる背負いベルト。
池田屋ランドセルは強度に優れた牛革ベルトを使用しています。
このベルトの表側の素材は全モデル牛革を使用しています。
引っ張り強度を上げるためと、肩へのなじみやすさを出すためです。
強度に関しては工業試験の様子も公開していますので、池田屋ランドセルの丈夫さが実感できると思います。
池田屋ランドセルの牛革ベルトは、一般財団法人ボーケン品質評価機構で行った引き裂き強度試験。約80kgの負荷を加えてもほとんど変化しませんでした。
また、背あての表面素材は全モデル非常に通気性が高い人工皮革を使用しています。
池田屋ランドセルの背あてには、表面に極小の穴が開いた通気性に優れ、防水性を備えたピンホール人工皮革を使っています。
ピンホール人工皮革の通気性は、一般的な牛革や人工皮革と比べてもかなり性能のいいものです。
汗がついても素材が傷まず、汚れても簡単に水拭きができるのも大きな利点です。
また、カブセの裏側も防水性を上げるために全モデル人工皮革を使っています。
池田屋ランドセルのカブセ裏には、雨の日にも安心な防水仕様の人工皮革を使っています。
この広い面積に人工皮革を使用することで、ランドセルの軽量化にもつながっています。
一般的な牛革製のランドセルは平均1500gですが、池田屋の牛革製ランドセルは1200~1300g前後です。
このように素材の特徴を最大限に活かして使い分けているランドセルは実は多くはありません。
地味なポイントではあるのですが、池田屋ランドセルの大きな特徴ですのでぜひ覚えておいていただきたいです。
どんな体形のお子さまにも合う背負いベルトの構造
冒頭にご紹介した池田屋社員の子どもは6年間で身長が40㎝近く伸び、体重は20㎏以上増えています。
これだけ体形が変わるのに、なぜ同じランドセルを快適に使い続けられるのか。
それは背負いベルトの構造に秘密があります。
体形に合わせて立ち上がるオリジナルの背カン
背カンとは、ランドセルの上部にあるランドセル本体とベルトを繋げているパーツのことです。
背負い心地を左右する非常に重要なものです。
池田屋オリジナルの背カンは、上下左右に自在に動くことでお子さまの体形に合わせて自然にベルトが立ち上がり、肩とベルトが隙間なくフィットするようになっています。
ベルトの片側が浮いてしまうと、体に触れている狭い面積で荷物の重みを支えなくてはならず、食い込みや不安定さといった背負いにくさの原因になります。
背負うときには写真のように、ベルトが隙間なくフィットしているか確認してください。
肩になじみやすい牛革ベルトとフィットライン設計
前項でも触れましたが、池田屋ランドセルは全モデル牛革ベルトを採用しています。
オリジナル背カンによる自然な立ち上がりに加え、ベルト自体のしなやかさによってより高いフィット感を生み出しています。
池田屋背カンは、上下左右自在に動き、子どもの体形に合わせて自然に立ち上がり、肩にスキマなくフィットします。
さらに、肩ベルトと下ベルトを上下一体にカーブさせるフィットライン設計により、成長して肩幅が広がってもベルトの長さを調整するだけで抜群のフィット感をキープできるようになっています。
池田屋ランドセルのオリジナル背カンとベルトによるフィット感はこちらでも解説しています。
特許取得済みのギボシベルト
池田屋ランドセルのベルトには、一般的なランドセルなら必ずついているバックル金具がありません。
ベルトはギボシという留め具で固定しているので、ベルト幅から出っ張るパーツがなく、お子さまの脇腹に食い込むことがありません。
池田屋ランドセルは子ども思い。子どものわき腹や肘に当たらないギボシベルトを採用しています。
またとがったピンもついていないので、お子さまの肌や衣類を引っ掛けることもなく、安全性の高いつくりになっています。
見た目にもすっきり見えるデザインとしても好評です。
型崩れせずしっかり荷物を守れる構造
池田屋ランドセルはとにかく丈夫で型崩れしないという定評があります。
上のお子さまのランドセルが全く型崩れしないのを見て、下の子にも安心して使わせることができますというお言葉をたくさん頂戴します。
6年間しっかり荷物を守っているのはこの変形防止版。
対荷重テストで約80kgの圧力にも耐えた池田屋ランドセルオリジナルパーツの変形防止板。
その形からお名前シールを貼るところだと思っている方もいるのですが、これは飾りではありません。
この小さなパーツがあるだけで、マチの潰れにくさが大幅にアップするのです。
タブレットやPCを入れるときも安心です。
*別途収納ケースや別売りパーツの衝撃緩和シートを併用することをおすすめします
次回は、6年保証についてご説明します。
この記事で説明した機能やパーツも、絶対に壊れないというわけではありません。
では、壊れたとき壊されたときはどうしたらいいのか。
「これがあるから池田屋にしました」とおっしゃっていただける万全のサポート体制とそのご利用方法についてまとめます。